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2012/04/18

東北で出会ったおばあちゃんの話。

桜の花びらも散ってきましたね*

今年は、大阪&京都でお花見が出来て、るんるんです♪

DSC_0043_Sara_Black.jpg



先週、黒田っちと宮城県へ行ってきました。

そこで出会った一人のおばあさんの話です。



――――――――――――

宮城県 東松島市 野蒜(のびる)


復興が全く進んでおらず、無惨な姿のままの家がちらほら。

というより、何もない平原。

海がすぐ近くにあるので、全て流されてたのだと思います。



Google mapを使って、平原の中を歩くと、
あったであろう建物の名前が、携帯の地図の中に表示される。

今、目の前に見えない町は、こんなにも一瞬で失われたのかと思うと、
やるせなさで、いっぱいでした。

すれ違うのは、瓦礫を運ぶトラックのみ。


2時間程歩き、一人でその光景を見るのが辛くなってきたので、
バス停へ向かいました。

DSC_0823_convert_20120418144036.jpg


------------


バス停には、一人のおばあちゃんが座っていました。


「こんにちは」

----こんな所から、バスに乗るなんて珍しいな


「この辺りに住んでいらっしゃるんですか?」


すると、おばあちゃんは、ゆっくり話し始めました。


「ううん。

私は、向こうの高台の所に住んでいるの。
だけどね、うちの娘がここの近くの店に嫁いで、働いていたのよ。


そしてね、津波に流されちゃったのよ。。



車でウチに逃げて来たら、助かったのに…。



(棺桶の中の)働いてたままの姿の娘の顔が、今でも忘れられないの。
隣との(棺桶の)距離は、こんなに狭かったけど、、、
あの子しか、見れなかったのよね。。



頼れるのは、あの子だけだったのに…
あたしなんて、何の約にも立たずに生きてるのに、
一緒に連れて行ってくれたら良かったのにね…。」



涙を流し、震えるおばあちゃんの話を、
あたしは泣きながら、ただ 聞くことしか、出来ませんでした。




「今でもね、こうやって月命日に、娘が働いてたお店に行くの。
何だか、会えそうな気がしてねー。

お店が、今もずっとそのままで残ってるのよ。


家にいるより、こうやって逢いに行く時が楽しいのよね。
…会えそうな気がするから。


ここが復興して、お店も片付けられれば、お墓に参るんだけどねー…。

ぜーんぶ残ってるから、お店の方に行っちゃうのよ。



きっと死ぬまで、この想いは忘れれない。


あれから1年経ったけど、全然前に進めないのよー…。」




遠い目をするおばあちゃんのそばで、ずっと話を聞いていると、

静かにバスがやって来ました。




バスの中で、ずっと考えた。



このおばあちゃんに、私は何が出来るだろう。



少しでも、一瞬でも、笑顔になってもらいたい、って。




そして、バスは目的地に着いた。


「じゃぁ、私は家に帰るから、気をつけて神戸に帰ってね。」

おばあちゃんは、そう言って、優しい笑顔を向けてくれました。



私は、おばあちゃんの連絡先だけ聞いて、お別れをしました。



DSC_0803.jpg


--------




私たちにとって、遠いどこかの小さな町の復興。

それは、あまり重要には思えないかもしれない。


瓦礫の受け入れだって大変。

ましてや復興なんて。



そう、思っていた。




だけど、その瓦礫を見るたびに、
破壊されたままの町や家を見るたびに、

失った大切な人のことを思い出し、
今でも苦しんでいる人たちがいる。


2011,3,11


あの震災を決して忘れては、いけない。

だけど、町が復興しない限り、

みんな前に進めない。




DSC_0815_convert_20120418143900.jpg
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